島だより

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令和5年度 宮古島市議会6月定例会

宮古島市議会の6月定例会では、政府の進める軍備増強に対し、どのような質問や答弁があったでしょうか。
振り返ってみたいと思います。

我如古議員

土地利用規制法について、市は必要との認識があるか質問。市長、副市長より、「喫緊の課題であると認識し目的も理解しているが、私権制限を懸念する市民の声があることから、市民に対する十分な情報提供など、関係者に配慮していただく必要がある、指定については可能な限り最小限にとどめ、指定区域ごとに機能阻害行為を明らかにするべきであると考えています」と回答し、県議会において沖縄県がパブリックコメントの必要性を指摘したことを引用し、県と連携して対応していくと述べた。
我如古議員は「市は必要という見解だと認識した」と述べ、土地利用規制法が必要であるとの見解を示した。
令和5年度第3回宮古島市議会定例会(6月)一般質問1日目 - YouTube

久貝美奈子 議員

土地利用規制法について、宮古島市はどのような回答をしたか?質問。企画部長「国が非公開とするよう求めているため、詳細はお答えできない」
機能阻害行為の具体的な行為は?「個別具体的な事象について国が判断することになっている」
市民への広報周知をどのように行うか「リーフレットが届いているので庁舎1階に設置している、告示後広報誌など掲載する」
市民への説明をしっかり行うよう要望。
令和5年度第3回宮古島市議会定例会(6月)一般質問1日目 - YouTube

下地茜 議員

1.
国民保護計画に関連し、保良地域で要請されていたシェルター建設はどうなったか。総務部長「国策として進めるべきだと考えており、国の動向を注視していく」宮古島市が主体的に手を挙げないと建設には至らないのではないか、公共施設の地下にシェルターをつくる話は市は要請されていたが、保良に対しては市は主体的ではないと受け止めた。
2.
島内の避難計画は市の責務だが、どうなっているか「今年も国や県との意見交換をする予定、より具体的にしていく」いつ計画をつくるのか、時期的目標は?「バスが何台という数字は出しているが資料がないのでのちほど」
3.
火薬庫は火災時600メートル退避と隊員に通達されているが、300メートル地点に住んでいる私のような住民の安全は誰が守るのか。500メートル地点にある公民館が避難所指定だが問題ないのか。「(対応する回答なし)普段からの訓練が大事だと考えている」
4.
住民避難を担う主体は誰か。「自助・公助・共助が重要、阪神淡路震災でも家族や近所が助け合った。わが市でも地域主体の体制強化に努めていく」宮古島市が主体ではないんですか?「市も関わります」国民保護計画なのだから、主体は市ですよね。消防に指示するのか、自衛隊に救助を要請するのか、それができるのは市なので、市が主体という認識はきちんと持っていただきたい。
5.
災害時に誰が避難誘導するのか、職員なのか、消防なのか、話し合いはされているのか。「地域の防災は地域でやるものと認識、市としても協力していく考え」
秋田山口ではイージスアショア配備に際し、住民の安全は国民保護法で県がやるようにというのでは「乱暴だ」という見解から撤回に至った。宮古島市は議論もせずに受け入れしたが、国民保護計画はいまだに不十分であり、災害時どうするのかという質問に「地域で何とかしてくれ」というのではあんまりな話。今後も質問に入れていく。
令和5年度第3回宮古島市議会定例会(6月)一般質問2日目 - YouTube

友利議員

1.
台湾有事と南西諸島についてとくに宮古島市の位置付けと役割について。企画部長「防衛省に聞いたところ「台湾有事という仮定的な質問には回答できない、いずれにせよ国際法、国内法にもとづいて具体的な対応が考えられていくことになる」
2.
千代田駐屯地、保良弾薬庫の果たす役割について。自衛隊を米軍の後方支援を担わせるとしているが、どうか。「(同じ回答の繰り返し)」
3.
島内避難と島外避難について、タイミング次第で犠牲が増えることがある。軍隊と民間人が混在しては避難はできないという指摘もある。どのように市民の命を守るのか。「国と県と話し合いを進めているので、その中で計画を具体的にしていく」
早期の避難と、軍隊・民間人の混在の回避が必要であるとされる。このことを指摘しておく。
令和5年度第3回宮古島市議会定例会(6月)一般質問4日目 - YouTube

上里議員

1.
①自衛隊への名簿提出について、提出した名簿の人数を年度ごとに伺う。
H28 600
H29 593
H30 593
R1 531
R2 550
R3 499
R4 534

②憲法の保障する自治権、地方自治法の「住民の福祉の増進」の責務に照らし、自衛隊への個人情報提供を止めるべき。
「市町村の法定委託事務として地本に紙媒体で提供してきた。今後も徹底した管理を求めながら対応していく」
「提供を望まない市民もいることから、本人や保護者から意思表示をもって当該リストから除外できる規定を5月31日付で制定している。市民への周知の徹底が必要であり、申請受付や事務作業などに影響があることから、今年度は住民基本台帳で行っている」

2.
①宮古島駐屯地で行われている建設工事について、市に説明はあったか。
「昨年8月、12月に防衛局に説明を」
②建設工事の内容はどのようになっていますか。
「倉庫の建設工事と承知」

3.
①宮古島駐屯地と保良訓練場で米兵の出入りが確認されている。共同訓練が行われているのか
「実施されていない」

4.
①PAC3配備にあたり市への説明はあったか。市長
「説明は受けた」
②PAC3は北朝鮮衛星打ち上げ時に、暴風警報も発令されない段階で、展開されなかったが、説明はあったか。
「説明はなかった、航空自衛隊に確認、気象条件、機材、隊員を含む安全な態勢にしていた」
③宮古へ運び込まれたPAC3は2基だったが、なぜ1基のみの展開になったか。
「部隊運用に関わることで答えられない」

5.
①安保3文書について市長の見解を伺う。
「専守防衛の必要最小限の保持は容認する立場、長射程ミサイル(反撃能力)記載は認識している。沖縄の歴史を鑑みたときに、専守防衛の範囲を超えているという意見もあることから、国は丁寧な説明をすべき」
②専守防衛、抑止力は当初の説明と違う。丁寧な説明を国に求めるべきでは。
「これまでも求めているし、これからも求めていく」

6.
陸自ヘリ墜落事故について
①同型機の飛行を再開する件で宮古島市へは説明はあったか
「段階的飛行訓練を再開したい旨の通知があった」「市としては唐突に感じていること、調査会での原因究明と再発防止を国民および市民に説明する必要があること、一歩間違えれば市民を巻き込む恐れもあり市民の不安が払しょくされていない中の再開は懸念があること、現場の隊員の士気にかかわるのではないかということはお伝えしている」

②F16 戦闘機2機が下地島空港に着陸し8日間駐機した県で、なぜMC130 特殊作戦機が飛来したのか
「安全かつ速やかに離陸させるために必要だった」

③MC130 特殊作戦機乗員が銃を携行していた理由はなぜか
「警備のため。沖縄県が厳重な管理を求めたところ」

令和5年度第3回宮古島市議会定例会(6月)一般質問5日目 - YouTube