島だより

~2027年 宮古島のあなたへ

about us

2017年、沖縄県紙が防衛省に先んじて掲載した記事で、私たちの住む保良地域に弾薬庫が建設される計画があることを知らされました。
2018年、保良・七又自治会が弾薬庫建設の反対決議を採決。
しかし、地域の声が無視される形で、2019年から弾薬庫建設の工事が始まり、保良・七又をはじめとした城辺地域からつのった有志でつくる「ミサイル・弾薬庫配備反対!住民の会」として、今日まで保良訓練場前での抗議活動を続けてきています。

日曜日など工事が休みになる日をのぞいて、月曜日~土曜日までほぼ毎日、訓練場のゲート前で続けられる抗議活動に、市街地のほうでも何かできることはないだろうかとして始まったのが、市民団体「宮古島平和ネットワーク」での土曜街頭行動です。
毎週土曜日、市街地の交差点に立って、今の宮古島や、保良の状況、また石垣・与那国など、同じ状況にある島々のこと、島々に連帯する沖縄島の動きなど、共有する思いで街頭スピーチを続けています。

こうした地域や市街地の市民団体の活動が、日々懸命に続けていても、ローカルなこととして過ぎ去ってしまう。
きちんと報告という形をとって、アーカイブ化していく必要を以前より感じていたため、このサイトを立ち上げました。

宮古島で今、何が起こっているのか。
離島要塞化の流れの中で、地域は、市民活動の現場は、市政の動きはどのようになっているのか。
島内外に少しでも伝えられるものがあればと思っています。


「島だより~2027年 宮古島のあなたへ」

台湾有事は2027年に、と言われていることから、私たちにとって2027年までに、島々が犠牲になることをいかに回避するかという、一定の期間的目途があります。
南西シフトから安保三文書とエスカレーションの階段をのぼりつつある情勢の中、この島で、2027年、あの騒ぎはなんだったのだろうと笑っているかもしれません。
島の人たちのほとんどはそう思っているし、私たちもそうなるといいなと思っています。2027年になったら、安堵しながら、そっとタイトルを変えたいと思います。

2027年の私は、2027年のあなたは、この島でどんなふうに暮らしていますか。
有事なら全島避難という計画も立てられ始めていますが、この島に暮らし続けることが、ゆいいつの反戦手段なのかもしれないと思うことさえあります。

だから、この島で暮らしていこう。2027年も、その先も。
そんな思いを込めてタイトルをつけました。