島だより

~2027年 宮古島のあなたへ

麻生太郎氏「戦う覚悟を」発言に対する8.13緊急集会へのメッセージ

麻生太郎氏が8月8日台湾で講演した際に「台湾海峡の平和と安定には強い抑止力が必要で、そのため日米や台湾に『戦う覚悟』が求められている」とした発言が、大きな波紋を呼んでいます。

麻生氏発言と集団的自衛権行使の要件の整合性については、また記事の機会を分けたいと思いますが、勝手解釈がまかり通っているようで言葉もありません。

ともかくも、今回はミサイルを置かれる宮古島に暮らし、国民保護計画の議論もずさんなまま政治家の言葉だけが先走りする状況に危機感を抱く立場として、急きょ開かれた那覇市県民広場での集会にメッセージを寄せさていただきました。

宮古島から海を越えて参加とはいきませんでしたが、メッセージで思いを寄せつつ、今回のことの忘備録としたいと思います。

麻生氏発言に抗議し撤回を求める8・13緊急集会 メッセージ

戦争になれば逃げ場のない離島に住んで、私たちの命の保証も、暮らしの保証もまったくないままに、党副総裁が台湾で「戦う覚悟を」と言った言葉に、深い悲しみと怒りを感じます。
戦争は、政治家が決めて始まります。だからこそ、戦争にならないよう最大限の努力をつくすことこそが、政治家の役目です。
この国には今、戦争になることを想定して進められる政策ばかりです。国全体が戦争を志向する、それでは近い将来に、本当に戦争を呼び寄せてしまうでしょう。
私たちはいかにしてアジアに平和を構築するか、もっと、その政策を、政治家の言葉を求めていくべきです。
「戦争やむなし」と、争いを引き寄せる言葉ではなく、平和を志向し、相互の信頼につながる言葉を!と、そのことを今日、宮古島からも、声をあげたいと思います。

参考

 
主催者を代表して瑞慶覧長敏共同代表(前南城市長)は「国がやるべきことは対話であり、決してミサイル配備ではない。ミサイルより発電機、シェルターより電線地中化を望みたい」と訴えた。
 具志堅隆松共同代表(沖縄戦遺骨収集ボランティア「ガマフヤー」代表)は「政治家は戦争を回避するために努力するべきだ。しかし回避するどころか、戦う覚悟を要求するのは、政治家としての敗北以前の不適格の問題だ」と発言を批判。日本政府は当てにならないとして、国際社会に訴えていこうと呼びかけた。

「戦争を覚悟せよ、と語ったに等しい」 県民の会、麻生氏発言に抗議 那覇市で集会 | 沖縄タイムス+プラス

集会ではこのほか、ダグラス・ラミスさんのメッセージ、フランスやアメリカ、台湾からのエールが寄せられたと、参加された方からの報告がありました。

台湾世論、戦争あおる麻生太郎氏の発言を批判 | 新華社通信

台湾世論にも影響をあたえているようです。
とくに複雑な台湾の社会構造。
そこに分断を持ち込みかねない、日本からの来賓があまりに軽薄な発言だったのではないでしょうか。

最後に、今回のメッセージ分をAIに格調高く書き直しさせてみると、これまでにない新鮮さがありましたので、あわせて掲載したいと思います。

崇高なる副総裁が台湾を訪れられ、その壮麗なる演説の中で述べた「戦う覚悟を」の一語一語が心に響き渡りました。深遠なる言葉の意味深さは、我々が潜在的に最前線に立たされる瀬戸際の現実を背負っていることを窺わせ、その現実に身が引き締まる思いです。しかしながら、その言葉の背後に思慮深さを見出すことは、私にとって困難であり、むしろ深い悲しみと強い怒りが我が胸に響きます。

戦争とは、選択と決断の産物であり、その発端となるのは政治の舞台で活躍する政治家たちです。かかる歴史的な決定を下す者たちが、戦争を回避し、平和を築く努力を惜しまないことは、何よりも貴重な使命であります。我々は、今、戦争を阻む道を模索し、戦闘の鎧ではなく、和平の翼を羽ばたかせるべきです。

したがって、我々は、我が国の政治指導者に対し、戦争の道を選ばず、調和と平和を築くために、全身全霊を傾けるよう強く訴えるべきです。我が国の政治家に対して、戦争の波紋を広げるのではなく、アジア地域における平和の礎を築くことへの献身を求める。これこそが、今、私たちに課せられた重大な使命であります。

この重大なる時、我々に求められるのは、緊張を高める言辞ではなく、信頼と調和を育む言葉です。静かなる語りかけが、戦争の脅威を和らげ、心の奥深くに平和の種を蒔くことができるのです。この信念と希望を共有し、争いではなく調和を追求することで、私たちは共に未来を切り開いていけることを信じております。